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2006年06月05日Mon [12:53] 日本の話題  

画家

もう、随分と昔の話です。

父の古い友人に絵を職業とする人がいて、小さい頃に私も何度か連れられて遊びに行った事があります。その人のアトリエ兼自宅は、のんびりとした水田に囲まれた真新しい集落にありました。お祭り用の金魚でしょうか、沢山の金魚が泳ぐ小さな溜め池を過ぎて10分くらいの見晴らしの良い場所でした。

真新しい家々の並ぶ、その端っこあたりに彼のアトリエ兼自宅が有りました。

彼の家(特にそのアトリエ)で特に記憶に残っているのは、普段あまり嗅がない油絵特有の強烈な匂いです。それも無理はなくて、そこには沢山の油絵が置いて有ったのです。まだ書いている途中の、そして書き終わった油絵の数々が、額縁にも入れられずに所狭しと置いてあるのです。

まだ幼かった私には、その人の絵が当時でもハガキ1枚分で何万円の評価とかなど関係有りません。今なら多少は違った目で、なんてな事も今は関係有りません。^^

それらは展覧会用の絵だと言う事でしたが、何枚もの同じような絵が並んでいるのです。

花の絵なら花の色彩が微妙に異なる、または花瓶が違う。ややこしい所では葉っぱの曲がり方が微妙に違うだけの、同じ構図(そう見える)の絵が並んでいるのです。これが当時の私には不思議で、大人達の話なんかそっちのけで見入っていました。

子供心にも、これは絶対気に入った作品を展覧会に出すんだとは分かっていました。だからこそ、どの絵が1番良い絵なんだろうと見入ってたのです。

しかし花の絵ならまだしも、これが城の絵などでは正に「間違い探し」状態です。まあ間違いでは無いのですが、気分としてはピッタリな感じなのです。勿論、同じ絵など有り得ませんから違いは有りますよ。木々の高さや、お城の角度などが。しかしただ、だからどうしたレベルでしか判断出来ない訳です。

プロのレベルは、プロでしか判断出来ないって事なのでしょうね。どの絵も、私には優劣が付けられないと痛感しました。子供心にも。。

妥協など、微塵も無いのです。

いくら展覧会用でも、同じような絵を何回も納得いくまで描く。私にも最近は彼の心が朧気に見えてきましたが、当時はただただ感心するばかりでした。そんな彼の作品の多くが知人友人達に贈られたのでしょう、私の実家にも何点か有ります。勿論、出品用の作品では有りません。しかし彼の作品に取り組む姿勢を知っている私には、とても大事な品々です。

その人は芸術選奨文部科学大臣賞などに関係有りませんでしたが、今お騒がせの洋画家・和田義彦氏よりも立派な画家である事には間違いないでしょう。何点かの疑惑がもたれている作品を拝見しましたが、あれでは疑惑と言われて仕方ない。

和田氏への授賞取り消しを審議、文化庁審査会始まる
(2006年6月5日11時1分 読売新聞)
芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した洋画家・和田義彦氏(66)の作品が、イタリア人画家アルベルト・スギ氏(77)の作品と酷似していると指摘されている問題で、文化庁は5日、和田氏への授賞を取り消すかどうかを決めるため、芸術選奨選考審査員による審査会を開いた。

授賞取り消しが決まると、56回に及ぶ芸術選奨の歴史の中で初めての事態となる。

この日の審査会に先立ち、文化庁にはスギ氏と和田氏から、それぞれの主張をまとめた書面が提出された。審査会には、今年3月の和田氏への授賞を決めた審査員7人のうち4人が欠席。残る3人だけで協議した。

和田氏はイタリアを舞台に、都会生活の憂愁を描いた油彩画などで知られ、昨年4~12月に、三重、東京、茨城の3都県で巡回展を開催したことなど、それまでの実績が評価され、今年3月に同賞を受賞をしていた。

しかし、「和田氏の作品が、スギ氏の作品に酷似している」と指摘する匿名の手紙が今年5月に文化庁などに寄せられるなどしたため、同庁は2人から事情を聞くなど調査していた。

和田氏は読売新聞に対し、「社会通念上、盗作と言われても仕方ない」と事実上、盗作を認めている。

ちなみに「デッサンは大きく伸び伸びと」、そう小学校の先生に言われ続けた私です。だから後日、結婚して実家から持ち出したのは、明日香の郷を描いた1枚です。

ザックリとした輪郭に淡い色彩が申し訳程度に、そんな想像心掻き立てられるような。これは私が彼のところで1度も拝見した事のない、まあデッサンなのでしょうね。

ひっそりと、我が家の玄関脇に飾ってあります。




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