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2006年10月18日Wed [13:07] 日本の話題  

代理出産問題から

長野県下諏訪町での代理出産には賛否も分かれるトコロでしょうが、私としてはツライながらも賛成するしか無いようです。子宮を摘出して子どもを産めなくなった30歳代の娘に対する、50歳代後半の母親が見せた命がけの優しさ。この事例に関しては、何も言えない。

しかし医学の進歩は、次々と人間に不自然な問題を投げかけてきますね。自然的には有り得ない延命治療による生存は勿論のこと、代理出産や、夫の死後も冷凍精子で受胎など。

人間も自然に生きるのが一番だよと息巻いてみても、私達が普段飲む風邪薬も自然に反する行為と言われれば否定も出来ません。あらゆる薬や治療も自然に反する行為だと、そう私の頭は言ってきます。重々分かってはいても、それでも止める気は無いのです。こうした治療行為が、一部の宗教や慣習では否定されているものの、それらと無関係なのが今の日本ですからね。

現代医療は私達に倫理問題を次々と投げかけ、ややもすれば溺れそうになる私達がいます。私が最近も話題にした臓器の売買や狩は論外としても、日本の倫理観だって日夜変動しています。ただ私が思うに、その変動が先駆者によって齎される現状はどうかと。海外の代理母に、今回は国内の代理母。どちらも子供が授からない夫婦がいて、それを解決する方法があった。それも何年も前から有ったのに、未だに抜け道程度でしか利用できない環境がある。明らかに、当方の失態です。

私達の倫理観が先駆者によって書き換えられていく事は、一種の怖ささえ感じます。本当は最も弱い立場である彼(彼女)らによって、書き換えられていく私達の倫理コード。それは今や医療世界に限らず散見出来る事ですが、ここ(日本)は民主主義です。私達、多数派の倫理開発が遅れをとっている様では、何時までたっても弱い立場の人々は救済できません。

どんな意見にも、必ず反対は有ります。代理出産にも「女性は子供を作る道具ではない」などの意見が有るように、臓器移植には慎重すぎる意見すらあります。私もそれぞれの価値観は尊重しますし、解らない事もありません。しかし、それでも考えてしまうのです。

それは単に、問題を覆い隠しているだけではないかいと。何時までも弱い人を弱いままにして、自分達の見える範囲(日本)だけを清潔に保とうとしていると。

最近も海外での代理出産が話題になったばかりですし、今回はこの母親による代理出産です。臓器移植問題でも年少者(子供)問題では相変わらず海外頼りですし、何かと如何わしい噂が立っている中国渡航も後を絶ちません。結局は臭い物に蓋で、弱者が、より弱者を求めるのを阻止できないのです。

何が弱者で、弱者では無いかという、こんな簡単な問題に向き合う必要もありますね。何時までも村社会思考で議論している場合でもなく、少しは世界標準で考えてみる時期では無いでしょうか。何時までも玉突き議論では埒があかず、弾かれるのは弱者だけだと言う現実を直視して。

50代母、30代娘の卵子で「孫」を代理出産…国内初
(2006年10月15日3時0分 読売新聞)

子宮を摘出して子どもを産めなくなった30歳代の女性に代わり、この女性の卵子を使って女性の50歳代の母親が妊娠、出産していたことを、実施した諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(やひろ)院長が14日、明らかにした。

祖母が孫を産む形の代理出産で、米英での実施例はあるが、国内では初めて。家族関係が極めて複雑になるだけに、代理出産を巡る議論が再燃するのは必至だ。

根津院長によると、今回、代理出産に踏み切ったのは、ともに30歳代の夫婦で、妻は結婚後、子宮の摘出手術を受けていた。女性の実母の申し出を受けて2004年、夫の精子と妻の卵子を体外受精させ、受精卵を実母の子宮に移植した。実母が昨春、出産した。母子ともに健康だという。子どもの性別は明らかにされていない。子どもは戸籍上、妻の実母の実子として届け出た後、夫婦の子として養子縁組した。

代理出産を巡っては、2001年5月、子宮を切除した女性の卵子を使って女性の実妹が代理母になる形で、国内で初めて実施したことを根津院長が公表した。しかし、代理母に妊娠・出産に伴う危険性を負わせるとの批判がある上、生まれた子どもを代理母が手放さないといったトラブルの恐れも指摘され、厚生労働省の厚生科学審議会生殖補助医療部会は03年4月、代理出産を罰則付きで禁止すべきだとの報告書をまとめた。日本産科婦人科学会も03年4月、代理出産を禁止する指針を定めた。

根津院長はこれまで2例の代理出産を公表しているが、今回のケースを含めて新たに3例、計5例を実施したとしている。根津院長は今回の例について「代理母が産んだ子を手放すのを拒むなどのトラブルを回避でき、代理出産のモデルケースになりうる」と意義を強調している。他の4例は妻の実妹や夫の義姉などが代理母だった。

星野一正・京大名誉教授(生命倫理)によると、祖母が孫を産む形での代理出産は1990年代以降、少なくとも米国とイギリスで2例ずつ計4例が報告されている。生まれた子どもは、遺伝上は卵子を提供した女性の子どもだが、出産という行為からみれば女性の弟妹にあたることから、家族関係の形成の難しさも予想される。





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