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2005年09月19日Mon [11:55] 徒然の話題  

ガリレオ経済論

証券会社のCMに「経済が分かると、人間が分かる」なんて宣伝文句が有りましたが、これは非常におこがましい話です。マクロであれミクロであれ、そこに介在するのは人間なのです。数字や数式だけでは、研究者の狙い通りな効果は得られません。

さて経済と言えば、デフレの対策にも色んな説が出ています。極端な話(そう聞こえる)にもなると「金をばら撒け」的な説も有ります。それは私の考えを正直に言って、何事も数式で社会を見ようとするに等しいのです。それは日本の経済が過剰インフレだった時を「各銀行が競って融資合戦をし、それが金融を動かして景気の拡大になった」と、無邪気に解析する所にも表れています。

あの当時の日本経済は輸出産業を中心にして、日本の経済規模も右肩上がりだった時代です。そこに幾許かの不動産・株神話が生まれたにしろ、その根底に有るのは人々の経済成長「今日よりも明日が、明日よりも明後日の方が良くなる」を信じる心だったのです。そしてそのインフレを崩壊させデフレ状況にしたのもまた、人々の持つ側面である疑心だったのです。

何れにせよ、経済も「人の心理」を無視して成り立つモノでは有りません。経済学が数式で状況と対策を語るのなら、私は人の心で語ります。先に書いた証券会社の宣伝文句では、それはもう地動説vs天動説なのかも知れません。


◆はじめに

私自身の理想とする社会は何処か閉鎖的な、自給自足の世界です。それは一時期、共産主義者達が目指してた地でも有るのです。しかし現実世界を真摯に直視した結果、脆くも崩れ去ってしまった牧歌的なユートピアなのです。

それに対して、現代日本は何も小泉政権を引き合いに出さなくとも、もう十分に劇場型の社会なのです。日々、私達が目にするテレビや新聞の報道も、これは観客である人々に興味を持って貰えるように成ってます。だから人々が興味を抱かない話題は無視され、興味が有ると「トコトン」脚色してでも報道されます。

劇場型社会が劇場型政権を選んだ、これは何も不思議な事では無いのです。


◆税制の限界

本来が個人の集まりである国家において、その財源は自発的に集められ、そして運用されるべきものです。しかしそのような理想論で語れない所に、また税制の難しさも有ります。

巷では消費税が20パーセント近くになると悲観する向きも有りますが、それでは如何なる代案を提示出来るでしょう。所得税を改正して、もっと高額所得者から毟り取れとする話も論外です。これでは人間の向上心を萎えさせ、所詮は日本人のスケールを自ら抑えつける話です。プロ野球の花形選手が私達と同じような年収ならば、誰が息子をそんな辛い職業に就けたがるかです。

問題は税制そのものが現在のような所得のアンバランスさを想定されておらず、それで個人の経済活動に応じた徴収が出来ない点です。さらに歪な話ですが低年収で大きな会社を経営し、家族全員の給与を払い、あらゆる種類の必要経費計上と、そんな話も有ります。これはもうアンバランス以前の話で、現行の税制が持つ限界なのです。


◆郵政民営化の先に来るもの

実は郵政資産の多くが国債購入などに回っており、実資産が少ないなどは周知の事実です。一説には残資産が80兆円くらいとの観測も有りますが、現実にどれ位残っているのかは、現時点では分かりません。どちらにせよ毎年、国債発行の度に30兆円から40兆円を引き受ける資産規模では無くなっており、政府からすれば残りかすのような存在に成りつつ有るのです。だから既に国債関連は小口の投資先として新ターゲット(主婦)向けに紹介されたり、また国外での売り込みも開始されています。

しかしこれでは毎年毎年、政府の目標額を達成するなどは不可能です。打ち出の小槌みたいな郵政資産は既に無く、今後は過剰発行した国債の償還が重く圧し掛かるようになります。将来の国債は利子の償還分が主たる役割になり、それすら満足には集められない状況になるでしょう。

始まりが日露戦争の戦費償還用だった国債ですが、そのような特別な仕組みを毎年続ける事が異常なのです。本来の日本は予算が40兆円程度が適正なのであって、借金である国債分は政府の奢りと貪欲さを表わした予算だったのです。

今の日本に求められているのは税収40~45兆円で運営される政府であり、その為には多くの改革が必要になります。民間委譲では無く民間移譲を大規模に実施し、既存省庁も効率化・スリム化をする必要が有るのです。そんな流れを汲み取ってか、本年度の各省庁が要求した人数が例年よりも多いなどとフザケタ要求になっています。これは今後予想される改革に際して、少しでも己の既得権を守ろうとする自己防衛反応なのです。

これまでの国債(借金)依存体質ではこれが限界であり、所詮は私利私欲を貪る一部官僚にとって都合の良い体質なのです。これが大きな政府が持つ悪しき側面であり、共産・社会主義の国が崩壊した原因なのです。一部の者だけが恩恵を受ける大きな政府なのですが、その甘い香り(ほんのオコボレ)を求めてか、未だに信者も多いのです。


◆小さな政府へ

高所から見ると日本の歴史は安定し、比較的治安の良い国です。これを裏返すと常に民衆の上には政権が有り、民衆は常にその意向に従って暮らしてたとも言えます。だからその政権(政府)が弱体化する事に不安を感じるのですが、これは言い換えるとサラリーマン気質です。独立する気はおろか、仕事にも情熱を持てないサラリーマン特有の反応なのです。私自身が一介のサラリーマンなのですが、だからこその例えとも言えるのです。

これに対して今、求められているのは明治維新時代とも言えます。廃藩置県で地方の権限は縮小されたとは言え、まだまだ大きな権限を持ちます。また大まかな法により、政商・大財閥が勃興した時期にも成るのです。ここで再度裏返すと、特に地方行政の有り方などは過去に戻そうとしているのだと理解出来るでしょう。平均化よりも個性化、妙に一律化して覇気を失った日本へのカンフル剤とも言えるでしょうか。

これからの少子高齢化を踏まえて考えると、地方はもっと活性化する必要が有ります。その意味からも大きな政府は一極集中を招き、今後の日本社会には弊害のみを残します。それはどうしても中央省庁に権限が集中し、地方に働く人すら視線は地方より中央を向くからです。そこには利権が生じ、投資の幾割かが闇へと消えます。これが大きな政府の短所で、時折報道される中央官僚等の呆れるばかりの実体なのです。

権限が政府から地方へ、民間へと委譲されるにつれ、そこには新たな活力が生まれます。これは数兆円規模どころか、数百兆円規模以上の投資効果すら持たせ得ます。今までは実際に投資して幾割かの効果が有れば善しとしてた所を、小さな政府構想では「より小さな投資で、より大きな効果」が得られるのです。まるで、発想の出発点が違います。


◆まとめ

従来の公共投資なり財政出動で国家財政を救おうとするのが旧来の経済学なら、民間や地方の活力を取り戻して救おうとするのがガリレオ経済学です。竹中氏は経済学者でありながら、このような手法を選んだ理由に小泉総理の存在、これがやはり大きかったのでしょう。限られた税収に、決められた支出、これらを何とかしろと言われても出来るものでは無い。既に国家財政は借金まみれの大赤字、なのに抜け出せない借金依存症の政治家・官僚・エトセトラ。しかもオコボレ程度の報酬に目のくらんだ、大きな政府信者の多さ。

それでも金融(銀行)を安定させ、道路と郵政を皮切りに突破口を開ける。すべては地方と民間に権限を移譲しながらの、でも舵取りは政府に残す為の綱渡り。これを実行するには強い政権が必要であり、あの参議院での否決の際に見せた竹中氏の微笑は、これは謎の微笑み。

新たなる道を求めて歩む者には、時として無理解な罵声が浴びせられます。それでも彼は言うでしょう。
「それでも地球(日本の経済)は回っている(回復)しているんだ」と。


◆最後に

これは私と狂愚男さんの間で交わされているT・Bの、その一つとなります。経済では彼のほうが数段と上なので、言わば「教えを請うて」いる状態です。しかし皆様方の何がしかの役に立てれば良いなと考え、こうして公開しています。

また現在日本の状況そのものを私が全肯定しているかと言うと、そうでも有りません。私自身の理想郷は別の所にあり、でも出来うる限りの冷静さで現在を読んでいるだけなのです。


◆後書き

この土日は祭りで、わたしも布団太鼓(神輿)担ぎで汗を流していました。本当なら今日は身体を休める予定でしたが、あまりにも足腰・肩が痛くって予定が狂いました。こうなればパソコンの前に座っているほうが楽で、狂愚男さんには明日T・Bと言っていたのですが変更です。


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Re Comments.

『』 
三光さんからのT・Bですが引用形式では無いので、私の云った事へのへの反論なのか一般論なのか、良く判らない所が有ります。文章の中には私の言ったことも有れば、引き続きで、言って居ない事も出来てきます、これでは議論には成りませんので此れまでにしましょう。

やはりBLOGでの議論は難しい所がありますね、原型が「日記」なのですから無理からぬ所で有るようです。
又、MLの方で宜しくお願いします。
2005/09/19(Mon) 21:17:40 | URL | 狂愚男さん #kaO2KtYU[ Edit.]
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